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ストロベリークォーツについて
 
ストロベリークォーツ
 

水晶にゲーサイト、レピドクロサイト、ヘマタイト、ピートモンタイト等の赤色のインクルージョンが入っているものをストロベリークォーツと言うトレードネーム(流通名)で流通しています。これは厳密な定義があるものではなく、母体の水晶は透明度がたかく色も無色に近いものでインクルージョンの色がイチゴジャムのような赤色をした綺麗なものをこう呼んでいるみたいです。ただ、トレードネームなので区別は曖昧ですがある程度認知されております。

 
Quartz
   
Spicie(スピーシー=種) Quartz
Chemical Composition Hexagonal crystal system
Crystal System SiO2
Refractive Index(屈折率) 1.544-1.553 
DR/SR(複屈折/単屈折) DR
Specific Gravity(比重) 2.66(+0.03,-0.02)
Hardness(ハードネス) 7
Toughness(タフネス) Good

 

インクルージョン 外見
ゲーサイト 針状のものが多いです。
レピドクロサイト 全体に散らばったような感じが多いです。
ヘマタイト

6角形もしくは8角形

ピートモンタイト 細い針状のものが多いです。
 
チェリークォーツ
 

これはストロベリークォーツと呼ばれているものを真似て人工で作った模造品です。ごく稀にですがこの模造のものをストロベリークォーツとして販売されている事もあります。

 
ぼくがはじめて見たのは2002年12月に香港に仕入れに行った時です。綺麗なビーズだったので、業者の人にこれは何と尋ねたら"チェリークォーツ"でガラスの人工石と言う答えが返ってきました。
2003年の3月の香港展示会の時には多くの業者が展示しており、その中の数社は天然と説明しており、また数社は水晶の加工品と説明していました。これらの業者にさらに質問をして詳しく説明を求めると、その内の何社かは販売員が変わり人工のガラスであると説明を変えてました。また何社かは水晶の加工品との答えのままでした。
 
これに関しては2003年のツーソンのジェムショーでのレポートに同じような事が報告されていました。

そのレポートによると、ツーソンのショーを見て回っている時に香港の業者のブースにストロベリークォーツに似せた綺麗なビーズが並んでいるのを見て興味を示し、手に取ってみるとストロベリークォーツとはまったくちがい、質問をすると、"チェリークォーツで水晶を熱処理をしたもの"と言う答えでした。このビーズをサンプルとして購入し、ラボ(鑑別所)に持ち込み詳しく検査をしたところ、人工ガラスイミテーションだと判明したと言う事です。

 
 
 
人工ガラスの場合、比重はかなり幅があり軽いもの重いものと一概に手に取っただけで水晶と区別出来きないのですが、このビーズに関しては非常にかるく水晶でないと言う事はすぐに推測できます。
 
 
 
ソーティング(鑑別)をとったものの一部を掲載いたします。
 
 

ストロベリークォーツ

(天然ゲーサイト イン クォーツ)

チェリークォーツ

(模造石)