水晶 (クォーツ) ロッククリスタル 
 

ビーズ 8mm玉

勾玉 22mm
丸玉 18mm 丸玉 30mm
丸玉 40mm 合成(人工)水晶
 
水晶は種類も多く地名度も高い石ですが、イミテーションも多く間違った情報が流れている事が多い石です。人工的に作った合成水晶もあり、天然と合成は見分けるのが困難です。もっと安く販売出来る水晶も仕入れる事は出来るのですが、かなり不安がつきまといます。海外の業者は必ずと言ってもいい程どこも天然と言いますが、いろいろと仕入れてみたのですが鑑別の結果合成(人工)であったり、また一番困るのは天然の中に合成(人工)が混じっている事です。そのために当店では水晶は仕入れ先を限定してその上で定期的に入荷時に検査をし天然水晶と判断できるものを販売いたしております。一度でも合成(人工)があった業者からは一切仕入れません。(全ての連、玉を検査に出す事は無理なので無作為に選んだ玉(複数個)を検査に出します)一度調べただけではあまり意味がなく常時する必要があります。
ご希望のお客様にはソーティング、鑑別書を付けさせて頂きます。(有料になりますが)
 
 
QUARTZ
Spicie(スピーシー=種) Quartz
Chemical Composition Hexagonal(Trigonal) crystal system
Crystal System SiO2
Refractive Index(屈折率) 1.544-1.553 
DR/SR(複屈折/単屈折) DR
Specific Gravity(比重) 2.66(+0.01,-0.012)
Hardness(ハードネス) 7
Toughness(タフネス) Good
 
水晶の名称
 
水晶、クォーツ、クリスタルといろいろな名前で呼ばれておりますが、無色透明の水晶は正式にはロッククリスタルとなります。水晶は水晶グループの総称でその中に、タイガーズアイ、ローズクォーツ、アメジスト等が含まれます。単にクリスタルとだけ表示してありものもありますが、ガラス製品もクリスタルと呼びますので、クリスタルでは紛らわしくなります。水晶かロッククリスタルがいいのではないでしょうか。
 
イミテーション
 
水晶のイミテーションの種類
合成(シンセティック) 人工的に水晶の性質(化学組成、結晶体)をそのままに作ったもので名称も合成(シンセティック)水晶になります。ものにより見分けがかなり難しいものもあります。
人工ガラス 色をつける等の加工を行い水晶を模しているものがあります。通常はガラスとして販売されているのですが、時々水晶を加工したもの説明があるものも見かけます。無色透明の人口ガラスを水晶として販売されているもはそう多くはないのではないでしょうか。
他の石 他の石で代用する場合は、代用する石の方が価格が安く手に入り易い場合です。水晶の場合はあまり見かけません。
 

水晶を一度溶かして再度固め直す再結晶水晶と言う言葉を聞きますが、合成水晶はこういった方法では作られていません。実際に再結晶と言われている方法でイミテーションが作られているのかどうかは知りません。

 
水晶の見分け方
 
ビーズでも丸玉でも最近は合成(人工)がそこそこあります。天然水晶とイミテーションの見分け方はありますが基本的には機材を必要とします。
 
天然水晶とイミテーション(合成水晶以外)
 
比重、屈折率、拡大検査でわかります。これらの検査は機材が必要になってきますので、全く機材が無い場合は経験でおおよその判断をする事になります。まったく違う物質で比重が大きく変わるものは持った感じで違和感があります。
その物質を通して細い線、うぶ毛等を見ると2重に見えるのが水晶で、2重に見えないと偽物とよく言いますが、これは水晶がDR(複屈折)なのでそう言われるだけで、2重に見えてもあくまで、その物質がDRであると言う事だけです。またDRの物質でも角度により2重に見えない角度があります。
 
天然水晶と合成水晶(シンセティック)
 
天然水晶と合成水晶を見分ける方法はかなり難しく、鑑別機関、研究機関等以外では無理です。鑑別機関でも最終的な判別が出来ないものもあるくらいです。
検査の内容は所有する装置により変わりますが一般的に屈折率、比重、拡大検査、成長履歴、破壊検査等があります。合成水晶は天然水晶と化学組成、結晶体が同じなので屈折率、比重は同じ範囲内になり見分ける手段にはなりません。インクルージョン(内包物)がある場合は判断が比較的容易ですが、全く内部亀裂、インクルージョンが全くない綺麗なものの場合成長履歴で判断するのですが、それでも決め手が無い場合も出てきます。その場合はお手上げです。(破壊検査をする事も出来るのですが、破壊検査は文字通り検査対象物を破壊して検査を行いますので特定の場合以外は行いません。)